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かもしれないブログ

そうだったら良いなと思うことを書いています。

ハリーポッターと村上春樹の騎士団

今日、村上春樹の新作長編『騎士団長殺し』が発売されますね。

 

僕は小説をがっつり読むようになったきっかけが、中学1年の時に読んだ『羊をめぐる冒険』で、それ以来村上春樹が大好きなんです。

 

でも、毎回新作が出る度(とノーベル賞発表の時期)お決まりのように「御都合主義的なエロシーンがうざい」「主人公が気取りすぎてきしょい」といったアンチハルキの声が聞こえてきます。

 

なので、今回はあえて批判を恐れずに、『嫌いな人でも楽しめる村上春樹の楽しみ方』をテーマにブログを書きます。

 

ただ、「一冊通して読んでみたけど、主人公のキモさがほんとに無理」ってほど強烈に嫌いな人は多分これ読んでも正直読みたいとは思わないかも…。

 

どちらかというと「昔にちょっとだけ読んでみたけどよくわからんかった」または「読んだことないけど、気取ってるんでしょ?」って人に読んで欲しい内容です。

 

まず、全く読んだことない人のために村上春樹の小説の特徴を3つ説明します。

 

1つは、主人公の使う言葉(と地の文も)が小難しくて気取ってるところ。「英語を直訳したような文章」とよく感じます。

 

2つは、主人公がなぜかむちゃくちゃモテて、エロシーンが多いこと。

 

なので、村上春樹の主人公は息をするようにいつも家でジャズを聴きながら優雅にウイスキーとか飲んでるんです。

 

それでいてなんか難しい言葉を使って人生に悲観的になってる。友達は全然いない。オシャレぼっち的な。でも一歩外に出ればなぜか簡単に色っぽい女の人に言い寄られて、いつの間にかベッドインします。どの小説見ても結構このパターンは多いです。

 

なのでこれはまあ嫌われて当然というか、確かに実際にこんな奴いたら嫌だろうなって感じなんですよね笑。

 

でも面白い特徴もあって、それが3つめ。

 

3つめの特徴は、ちょっとファンタジックな要素があること。

 

猫と喋れるおじさんが出てきたり、動物のアシカが祭りを開いたりする。そこまではいかなくても登場人物の行動がいちいち謎だったりする。

 

という感じで1〜3の特徴を含めると、「こんなんあるかよ、きしょw」となる小説が出来上がるわけです。

 

でもそういう「変な登場人物の話し方や行動がその世界では普通」というファンタジー小説だと思って読むとね、これが面白いんですよ。

 

はい、今回の結論はこれ。

 

村上春樹の小説はそういうファンタジー世界の話だと思って読むと面白い(と感じる人もいる)」。

 

だから例えばハリーポッターの世界に空を飛ぶ車や、猫に変身する先生がいるじゃないですか。でもそれに文句は言わないでしょ。

 

それと同じように、村上春樹の世界では主人公が目を覚ますと双子の美女と一緒に裸でベッドの中にいても、それはそういう世界なので許されるというか。そこが面白みになるというか。何いってんだ俺。

 

まあいいや。そういった世界が変に思えるのは、村上春樹の場合は、世界設定に加えて登場人物たちの考えや行動までもが現実離れしてるからだと思う。そこも含めて面白いと僕は思うんだけどなあ。

 

でも、この「ファンタジーとしての村上春樹」を楽しみたいなら、いきなり『ノルウェイの森』とか『風の歌を聴け』とか読んでもそんなに面白く感じないかも。

 

僕がオススメしたいのは、『海辺のカフカ』とか、『神の子たちはみな踊る』っていう短編集の中の『かえるくん、地球を救う』とか。こっちの方がファンタジー色が強いのでさらっと読めるかも。カフカとかあと『1Q84』になると長編だけどミステリー要素も強いから案外読みやすいと思う。

 

個人的な感想だけど、『ノルウェイの森』は正直ぜんぜん面白くない!『ノルウェイの森』だけ読んでつまらなかったらといって諦めるのはちょっともったいないかも。

 

あとはエッセイもオススメ。小説はあんな感じで気取ってるけど、エッセイは割と普通だから!!意外と腰が低くかったり、どことなくかわいいかったり。小説とは違ったベクトルでかなり面白い。

 

えーということで長々と書きましたが、今朝僕も『騎士団長殺し』買ってきました。楽しみ!

 

別に誰が何を読もうがその人の自由なんですが、しっかり読んでおけば本当は自分にすごく合うかもしれないものを、食わず嫌いで読まずじまいになるのってもったいないなーと思うんですよね。

 

なので、何様だよって感じですが、これを読んだ方がちょっとでも村上春樹読んでみようかなと思っていただけたら、1人の本好きとして幸いです。

 

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