鳥を撮った話
そう思って、町へ出ました。
歩いて。三条まで。
いざタリーズの前へ。
急に入る気が失せた。混んでた。
薬局へ行った。
前から買おう買おうと思いつつ買えてなかったリップクリームとポケットティッシュを買った。
リップクリーム使ったの何気に人生初めてだ。
ブックオフに行った。
気付いた。
なんか今日はブックオフの気分じゃない。
やべえ。やることねえ。
行くところもねえ。
あーエントリーシート書こう思ってたのに。
薬局でリップクリーム買っただけで一日終わってしまう。
鴨川で鴨でも見て帰ろう。
ぼくは鴨川で鴨を見ることに何よりも喜びを感じる。
鴨川にはあんまり鴨がいなかった。
仕方ないので少し歩いて琵琶湖疎水へ行く。
だいぶ歩き疲れた。
近くにいたマガモ
マガモがいた。結構近くにいた。
かわいい。落ち着く。
少年が釣りをしている。
少年はパンをちぎって疎水に投げ始めた。
近くにいマガモはすーっとパンの方へ。
鳥にエサやったらあかんやろ。
と思ったけど、そもそもなんで鳥にエサやったらあかんのかな。
なんでなんやろ。でもたぶんダメだと思う。
少なくともぼくのマガモを奪わないでほしい。
去って行くマガモ
マガモがいなくなったので帰る。
ダムのところにヒドリガモがいた。
このレンガ造りのダムは風情があって好きだ。
夷川発電所というらしい。
発電所の近くの遊歩道を通って帰る。
おじさんがブルーシートを広げている。
ここを通るたびに見かけるおじさんだ。
おじさんは針金でカゴを作っている。
売っているのかしら。なぞだ。
遊歩道には鳥もいた。
鴨じゃない。綺麗な鳥だ。
珍しいなと思ったが、やけに見かける。
ぼくに付いてきてるみたいだった。
シャッターチャンスがあった。
パシャパシャ撮った。
膨らみかけのサクラに映える。
絵になる鳥だ。
サクラに映えるジョウビタキ
後から調べて見た。
どうやらジョウビタキという鳥っぽい。
冬の渡り鳥だそうだ。
丸太橋を渡って帰る。
丸太橋の中央部には意味のない膨らみがある。
そこの橋げたに手をかける。
晴れた日に橋の上から鴨川を眺めることは、人生で最も素晴らしいことの一つだ。
丸太橋から見た鴨川下流
広い空。上にはトンビ、下には鴨。
遊ぶ子供に、和むカップル。
ランナー、老人、家族連れ。
ここだけ見ていれば、世界中に悪意など存在しないようにさえ思えてくる。
別に通行上大した役にも立たない膨らみだけど、この膨らみをつけられる京都市はさすがだ。
中洲の方にはヒドリガモがいっぱいいた。
かわいい。
ヒドリガモの大群
上を向けばマガモが。
こうして見るとなんだか雅である。
飛ぶマガモ
鳥を見て元気になった。
ありがとう鳥。フォーエバー鳥。